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つほど丈夫であるが使い勝手は悪い。新しい家ではだんだんと省略するようになる。上屋部分の坪あたり0,47、0,40、0,30の三グループにわかれる。上屋柱の間隔は一間-二間に立つのが多いが、半間おきに立つのは古い家だけである。
3)側柱の省略○
側柱はうまやとでいりで半間おき、その他で一間おきに立つのが基本で古い。新しくなるとざしき表側、いどこ表側で省略される。
4)でいり上部、いどこ寄りの架構
この部分の架構は、図のABCの三型に分類される。この順に使い勝手がよくなり、この順にすすむ。
5)上屋の高さ
礎石上端より上屋桁上端まで上屋の高さは4,8 5,3 6,0メートルの三グループに分けられる。一般的に新しい家が高い。
6)差物と鴨居
ざしき、ちゃのま表側の柱間が二間以上の家の内法材は、差物から鴨居にかわる。大型の家では弘化ごろ、一般の家では明治中頃以降である。座敷が二室以上ある家のざしきとおくざしき境の内法材は表側より早い時期に鴨居にかわる。
7)開口部○
開口部が多いほど新しい。
8)雨戸○
雨戸なし、間仕切りのすぐ外側に建てる、縁側の外に建てる(内縁になる)の順にすすむ。明治末に内縁があらわれる。
9)座敷飾りと座敷の部屋数
座敷飾りの床、棚、書院は古い家にはない。座敷数は一室が古く、二室三室のものが新しい。
10)ねどこの奥行
ねどこの奥行(梁間)は古いほど狭い。
11)部材の仕上げ○
同じ条件のもとでは、よき(はびろ)、ちょうな、ちょうな・かんな併用、かんな仕上げの順に新しくなる。
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